交渉のための論理と批判

  • 1161交渉学入門:
    より良いネゴシエーターとなるための理論とスキル

    担当コーディネーター

    上智大学 法科大学院 教授
    法学研究科法曹養成専攻主任
    森下 哲朗

    TETSUO
    MORISHITA

    私たちの生活は無数の交渉から成り立っています。より良い交渉ができることは、大きな強みとなりますし、逆に、交渉力がなければ、どれだけ良い知恵・アイディア・リソース等を持っていたとしても、それらを十分に活かすことは難しくなります。
    交渉には、取引先との価格や取引条件の交渉、トラブルを解決するための交渉、組織内での交渉、外交交渉、日常生活での交渉、代理人を介した交渉など、多様なものがありますが、どのような交渉に臨む場合であっても理解しておくべき基本、身に着けておくべきスキルがあります。
    本講座では、より良いネゴシエーターとなるために理解しておくべき基本的な概念・枠組みやその活用の仕方、交渉を通じて価値を創造し分配するための視点やスキル、より良い交渉に役立つコミュニケーションのためのポイント、交渉に影響を与える人的な要因と対処法、交渉のプロセス、難しい交渉に対処するための手掛かり、多数当事者交渉のポイント等を学びます。
    講座は、①理論・枠組み・スキルについての講義、②講義で学んだことを実践するロールプレイ、③参加者間のディスカッション等を組み合わせて講座を進めます。参加者の方々の主体的な参加が求められます。

    各回の講義テーマ

    • より良い準備のための基本的視点

    • 価値の創造と分配

    • 効果的なコミュニケーション

    • 交渉のプロセスと合意

    • 難しい交渉への対処

    • 多数当事者交渉

    予定講師陣

    • ■森下 哲朗(上智大学教授)
  • 1261質問力を磨く

    〜脱・思考停止〜

    担当コーディネーター

    上智大学
    特任教授
    松本 美奈

    MINA
    MATSUMOTO

    ビジネスは〈?〉で始まります。社会は何を求めているのか、どう応えたらいいか。時間軸と空間軸の中でつぶさに観察し、分析を重ね、論理的に構成、適切な言語や方法で表現して世に送り出す。その反応をまた観察し……。こうした繰り返しには〈?〉が不可欠です。変化が速く、経験則では太刀打ちしにくい時代だからこそ、答えが見つからない状態に耐え、問い続ける力が求められています。思考停止していられる余裕は、私たちにありません。
    教材は、講座当日の読売新聞朝刊を使います。「自分以外の誰か」になりきって新聞を読み、グループの仲間と一緒に質問を作ります。最終的には自分の質問に基づいてリポートを書き、発表もします。「自分以外の誰か」になりきることで、これまでとは違う視野が広がります。
    授業のアシスタントには、上智大学生たちが当たります。本授業をすでに受講し、たくさんの〈?〉を抱えている学生たちと一緒に質問力を磨きませんか。

    各回の講義テーマ

    • なぜ今「質問力」か

    • 「自分以外の誰か」になりきる

    • 発想を広げる

    • 伝える・伝わる

    • チームワークを考える

    • 質問力で楽しむ

    予定講師陣

    • ■松本 美奈(上智大学特任教授、一般社団法人Qラボ代表理事、元読売新聞専門委員)
  • 1262グローバルコミュニケーション・リテラシー

    ~グローバル・メディアの変容~

    担当コーディネーター

    上智大学 文学部 新聞学科
    教授
    音 好宏

    YOSHIHIRO
    OTO

    20世紀にグローバルなメディア・システムがどのような歴史的な経緯を経て生成・発展してきたかを踏まえつつ、近年のデジタル・メディアが普及・浸透するなかで、既存のメディア・システム、ジャーナリズムが直面するさまざまな問題や課題について、理論と現場の実例から検証します。その上で、グローバルなデジタル・メディアがシステム形成されつつあるなかで生じている課題と可能性について、日本からの国際発信や、西側先進諸国に拠点を置くメディア・コングロマリットの展開といった実例などを挙げながら、グローバル・メディアのありようについて分析・検証していきます。その上で、現代のグローバル・メディア、グローバルコミュニケーションに求められるリテラシーについて考えます。
    講師には、国際的な報道現場で活躍してきたジャーナリストや、先進主要国のメディア戦略を研究してきたメディア研究者、実際にメディア・コンテンツのグローバル展開に携わってきたメディア事業経営者などに登壇いただき、理論的な視点と実務経験・実践的な視点を踏まえながら、講義を進める予定です。

    各回の講義テーマ

    • メディアのグローバル化がもたらす諸課題

    • 西欧型民主主義とグローバル・メディア

    • グローバル・メディアと国家

    • グローバル・ジャーナリズムの可能性と課題

    • グローバル・メディアとしての日本のポピュラー・カルチャー(1)

    • グローバル・メディアとしての日本のポピュラー・カルチャー(2)

    予定講師陣

    • ■国際通信社・論説委員
    • ■国際放送会社幹部
    • ■国際ジャーナリスト
    • ■国際エンターテイメント企業幹部
    • ■大手放送事業者海外展開部門幹部
    • ■音 好宏(上智大学教授)