わいがや智究塾

上智大学プロフェッショナル・スタディーズ新企画
“塾”構想として、2022年度より開講

[コーディネーター]

上智大学特任教授
野村アセットマネジメント株式会社 取締役会議長
カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクール 理事

塾長 山本 誠一郎

【PROFILE】1985年慶應義塾大学経済学部卒業後、安田信託銀行(現みずほ信託銀行)に入社。1999年に米サンフォード・C・バーンスタイン社に入社。2012年から2019年までアライアンス・バーンスタイン社日本法人の代表取締役社長、会長、本社パートナーを歴任。2019年にY-Labsを創業、次世代支援活動に従事。2021年より野村アセットマネジメント社取締役会議長に就任。カリフォルニア大学バークレー校経営大学院卒(MBA)。

[コンセプト]

ビジネスパーソンが「グローバル教養人」を目指す上で必要な実践智を楽しく探求します。塾長のグローバルビジネスキャリアを通じて得た知見や、塾仲間や特別ゲストとの対話を通じて実践智を学びます。この塾では、塾長、塾生、特別ゲストの全員が同じ土俵の対等な「生徒」です。

日程・テーマおよび内容(2023年度実績)

10月7日(土)
■狙い オリエンテーション及び自己紹介
■内容 塾長及び参加者(塾生)の各自己紹介の場とします。その場で、塾開設の目的、グローバル社会における学び、プログラムの内容について説明します。
10月21日(土) 新しい時代を知る
■狙い 生成AI時代に求められる智とは何かについて考える場とします。
■内容 シリコンバレー発の世界先端の知見に触れ、実際に生成AIを活用しながら、将来我々の仕事や働き方、学びはどう変わるのかについて議論します。
11月18日(土) 日本を知る
■狙い グローバルなビジネスシーンでよく登場する日本に関する話題をテーマに取り挙げ、日本について他国へ発信する力を養います。抽象度の高い問いから、問題の定義付けを行い、論理的な思考能力を養います。
そして、智を創造的かつ包括的につなげる力を養い、イノベーションへの着想を豊かにすることを目指します。
■内容 外国人に関心のある日本の伝統や宗教や人などに関する抽象度の高い問いをいくつか立て、その問いに対し、事前に小グループで議論し、その研究成果をグループ毎に発表します。
12月1日(金) 世界を知る ①国際社会問題
■狙い グローバル教養人として、グローバルとローカル双方向の視点から、お互いの違いを理解し、日本を相対化する力を養います。国際的に評価の高い映画鑑賞を通じて、グローバルの多様な価値観を理解する豊かな想像力を養うことを目指します。
■内容 題材として映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』を取り挙げ鑑賞します。日本の伝統とは何か、日本と諸外国の正義の違いは何か、SDGsの本質とは何か、環境問題などについて思考を深め、グループで議論します。
12月16日(土) 世界を知る ②リーダーシップ論
■狙い グローバルでキャリアを築いていく上で、実際にグローバルで活躍している人たちとの交流から学べることは多いはずです。特に、多様な分野で活躍している人たちとの交流を通じて、実践智としてのリーダーシップ論を学びます。
■内容 世界を舞台にリーダーシップを発揮してきたトップアスリートを特別ゲストとしてお招きし、鎌倉への日帰り旅 行を通じてクロストークを行います。
1月20日(土) 古典・歴史から学ぶ
■狙い グローバル教養人であれば、誰もが親しんでいる古典・名作が存在します。不朽の古典・名作から題材を選び、古今東西変わらない普遍的な価値や真理を学びます。グローバルでのビジネスシーンや日常の職場で活用できるコミュニケーション力やレトリックの力を養うことを目指します。
■内容 400年以上にわたって読み続けられているシェイクスピアの名作『ハムレット』『リア王』を題材として取り挙げ、実社会やビジネス現場に照らし、具体的なケーススタディを用いて学びます。
2月24日(土) 芸術から学ぶ
■狙い グローバル教養人には、共通の言語ともいえる芸術分野があります。特に、クラシック音楽やアートの分野から代表的な題材を選び、世界共通言語としての芸術を学びます。自分の価値観を養い、歴史的な文脈の中でのストーリー展開力を養い、美的な感性を養うことを目指します。
■内容 特別ゲストをお招きし、世界最高峰のクラシックバイオリン『ストラディバリウス』の生演奏を聴き、現代のバイオリンとの聴き比べを通じてその違いを語り合います。『ストラディバリウス』の歴史を学び、当時の時代背景を学ぶと共に現代に通じる智恵を学びます。
3月2日(土) 旅から学ぶ
■狙い 人の知見の深さはその人の生涯の移動距離に比例するともいわれています。また、現代アートは世界の縮図ともいわれ、多様な価値観を投影しています。現代アート鑑賞を通じて、既存の枠を超えること、問いを立てることの意味について考えます。京都への現代アート鑑賞ツアーを通じて、日常を離れて感性を磨きます。旅を通じて多様な仲間をつくることができれば世界がより広がるでしょう。
■内容 京都で開催予定のアーティストフェアにVIPとして特別参加します。特別ゲストとして、京都芸術大学の教授をお招きし、現代アート業界のエコシステムの話を聞きます。また多くの若手現代アーティスト達から直接作品に関する説明を聞きます。アート鑑賞の後、京都の街を散策しながら、その後会食予定です。